大友氏と大友氏遺跡

大友氏

大友氏は、元々相模国大友郷(現・神奈川県小田原市)を本貫とする関東御家人でしたが、鎌倉時代に初代・大友能直が豊後国の守護になって以来、代々これを世襲し、3代・頼泰のころに豊後に拠点を置くようになります。21代・義鎮(宗麟)の時代が最盛期であり、南蛮貿易によって得た経済力をもとに勢力を広げ、北部九州六ケ国の守護職に任じられました。22代・義統(吉統)は豊臣秀吉に豊後一国を安堵されましたが、朝鮮出兵での失態により改易となり、鎌倉以来400年にわたる大友氏の豊後支配は終わりを迎えました。

大友氏遺跡

大友氏遺跡は、平成10年(1998)に大規模な庭園跡が発見されたことから、その存在が明らかとなり、平成13年(2001)に国史跡に指定されました。その後、発掘調査が進められ、現在では大友氏館跡、旧万寿寺地区、唐人町跡、推定御蔵場跡、上原館跡の5つで構成されています。令和2年(2020)には「大友氏館跡庭園」が整備され、一般公開を行っています。今後、大友宗麟公生誕500年にあたる令和12年(2030)に向けて、中心建物の立体復元を含む大友氏館跡の整備を行うことを計画しています。

FUNAI文化遺産整備基金

大分市では、府内地域の文化遺産の保存と整備、ならびに歴史を活かしたまちづくりの実現のために「FUNAI文化遺産整備基金」を設置し、令和4年(2022)5月より寄附金の募集をしています。当面の目標のひとつとして、「大友館中心建物の復元」を掲げています。

「FUNAI文化遺産整備基金」の詳細はこちら

TOP